Audi福山の佐々木です。
今回はデザインに関するお話しです。
アウディのデザインにかける情熱は大変強く、高い技術力を持ってはじめて実現できるポイントは少なくありません。
そんな中ご紹介するのは「クラムシェルデザイン」
この言葉だけでどこを指しているかお分かりになる方は、勘が鋭いですね。
この言葉、実はボンネットの形状を指しています。
「クラムシェル」とは即ち貝殻。ボンネットが二枚貝のように、ボディに覆いかぶさって見えることからこう呼ばれます。通常のボンネットに「ある」ものが写真のAudi A4には「ない」のです。
通常はボディとの境界部分が存在し、そこが黒いラインのように見えます。
アウディでは複数のモデルでクラムシェルデザインが採用されますが、コストと工作精度の兼ね合いから一般的には採用しているモデルは多くありません。
アウディがクラムシェルデザインを採用する理由は単純で、「デザイナーが意図していないラインを作りたくないから」です。同様の理由から、全てのモデルにおいてボンネットの先端がシングルフレームグリルまで到達しています。
ご覧ください。デザイナーの想いを分断するラインはどこにも見当たりません。
ヘッドライトからテールライトまでつながる伸びやかなショルダーラインが、ボンネットとボディの境界を兼ねています。ドア部分のラインとのつながりに違和感を感じる要素はなく、工作精度の高さを感じ取れます。
ちなみにこのショルダーラインは手を触れて頂くと分かりやすいのですが、いわゆる「エッジの効いた」ラインになっており、これ以上角度を付けると塗装が乗らない、ギリギリを追及しています。掲載している写真もギリギリまで解像度を上げて魅力をお伝えしたいところですが、私の現在の技術力ではこれが限界でした。これ以上はショールームでお確かめいただけます。
余談ですが、量産車においてドアとドアの隙間が最も小さいのはアウディだと言われています。大量生産の工業製品ながら、工芸品のようなクオリティを追及するこだわりを感じていただける点ではないでしょうか。
Audi福山では実車でその魅力に直接触れて頂けます。
「ブログ見たよ」とおっしゃって頂けると更新頻度が高まりますので、ぜひ来店してお声掛けください。
以上、佐々木がお届けしました。